認められたケース

物損事故物損事故ではなんでも慰謝料が認められないのかといえば、実はそんなこともありません。例外として認められたケースもあるのが事実です。被害者が強い精神的苦痛を受けたとみとめられた場合、裁判でも判例がいくつも残っています。

自宅に車が突っ込んできたようなケースがそのひとつでしょう。家屋が破損したことによって、高齢だった住人は引越しをしなければならなくなりました。お金があったわけではなく、借金までして引越しを余儀なくされたことは、事故がなければここまでの精神的苦痛を受ける必要はなかったと解されています。裁判で加害者に対して慰謝料の支払い命令が出されているため、珍しいケースといえるでしょう。

墓石が破壊されたケースも慰謝料が発生しています。霊園の中に車が突っ込んだことで、墓石を破壊しただけではなく、骨壺まで見えてしまったようなケースにおいて、慰謝料が認められました。これは、それだけ重大なケースであり、精神的にも強い苦痛を与えたと認められた案件といえるでしょう。住宅に車が突っ込み、生命の危険にさらされたようなケースでも認められるため、物損事故であっても専門家である弁護士に相談してみるというのが重要となってくるのです。

車やペットの場合

車をぶつけられたりする物損事故の場合、慰謝料が認められないのが基本です。精神的苦痛として考えても、そこまでのものではないと解釈されてしまうのが理由となってきます。では、精神的に苦痛となるような高級車や思い出の詰まったものであったらどうなるかです。精神的な苦痛を受けるのは間違いありませんが、このケースでも裁判では認められないことがほとんどです。高級外車であっても、時価総額がとびぬけていても、修理費用や買い替えに対する費用を請求するというかたちになってしまうでしょう。もちろん、購入できないようなものであれば、代替えできる金額を用意するというかたちになってきます。

事故人身事故に近いかたちですが、ペットが引かれてしまったといったケースではどうなるかといえば、これも認められていません。家族同然で強い悲しみを受けることは間違いありませんが、ペットは法律上物としての扱いになってしまうからです。人身事故ではなく、物損事故の扱いになってしまうため、慰謝料が発生するケースにはならないということです。悲しいことですが、賠償金も時価としての計算であり、そこまでの金額にはなりません。ケガをしたときには。治療費は認められるケースが多く、時価の範囲を超えることも出てきます。これがポイントで、ペットに重大な後遺症が残ってしまったりしたときには認められたケースもあるので、交渉する余地はあるでしょう。

認められたケース

物損では発生しない

基本的なこととして、物損事故では慰謝料が発生しません。これはなぜかといえば、慰謝料というものの性格が絡んでいるからです。

慰謝料そもそも慰謝料とは、精神的苦痛に対する賠償金のことを指示しています。つまり、交通事故に遭って、精神的な苦痛を受けたからこそ請求できる賠償金ということになるでしょう。本人がなくなってしまったような場合には、相続人が受け取ることが認められているものであり、肉体的に怪我を負ったりすると、精神的な苦痛本もなってくるところが重要です。特に後遺症が残ったりすれば、精神的な苦痛を受け続けなければなりません。これは賠償するべき問題といえるでしょう。

物損事故では、被害者は肉体的に傷つけられてはいません。車がぶつけられたりすれば、当然精神的には苦痛ですが、肉体的なところからくる苦痛ではないでしょう。そこで慰謝料が発生するほどの大きな問題ではないと解釈されてしまうところがポイントです。この解釈からいくと、明らかに強い精神的苦痛が発生するようなものでなければ、慰謝料が発生することはありません。車をぶつけられたといった物損事故では、慰謝料を請求することはできないというのが理解できるようになるでしょう

車やペットの場合

交通事故と物損

交通事故が起きれば、さまざまなものが壊れてダメージを受けます。人間だけがダメージを受けるわけではなく、多くのものダメージを受けていくことになります。精神的にも大きなダメージを受けていくことになり、相手側には保証してもらわなければいけません。これを慰謝料と呼びますが、物損事故では発生しないところが重要です。ですが、物損事故では絶対に慰謝料が発生しないというわけではありません。さまざまな条件によって発生する可能性があり、請求もできるようになります。

事故そもそも物損事故とは交通事故の中のひとつで、人がなくなってしまったり、ケガをしてしまったりする事故とは異なり、ものだけが壊れた事故を指しているのが特徴です。車がぶつけられて壊れてしまったけれど、人も怪我をしたというのであれば人身事故で物損事故ではありません。人がけがをしたり絡んでしまうのは、すべて人身事故であるというのが解釈です

この二つがわかれているのは、法律上も制度上も扱いが異なるところが大きな理由になっています。賠償金としての種類も金額も全く異なる扱いです。交通事故にあってしまったときには、非常に大きな問題点であり、どちらなのかをはっきりさせていかなければ慰謝料に関しても違いが出てしまうことになるでしょう。交通事故にあったら慰謝料を請求できると思っていることもありますが、はっきりとさせなければいけない部分がある以上、参考にしてみてはいかがでしょうか。

物損では発生しない